タイにおける母語・継承語としての日本語教育研究会

Japanese Mother Tongue and Heritage Language Education and Research Association of Thailand (JMHERAT)

第15回セミナー「複数の言語・文化で育つ子どものリテラシーを考える」終了報告

子どもを育てる、ことばを育てる
―複数の言語・文化で育つ子どものリテラシーを考える― 

 

日時 :2019年3月17日(日) 10:00〜16:30
参加者:100名

 

今回は「リテラシー」をキーワードに、コメンテーターに齋藤ひろみ氏(東京学芸大学)、池上摩希子氏(早稲田大学)をお招きし、参加者同士の話し合いも交えて、複言語文化で育つ子どもたちがリテラシーを伸ばし人生を切り開いていくために、学校や家で何をすればいいのかについて考えました。

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参加者の感想の一部を掲載します。

  • 自分の育ってきた環境とは違う場所での子育て、しかもいろいろ選択肢の多いバンコクなので悩むことが多いです。今回のセミナーでいろいろ生活に反映できそうなことが聞けました。(保護者)
  • 様々な立場の方のお話を聞くことで、自分がこれからどうしていけばいいのかの参考になりました。保護者目線、教師目線などから意見を聞く時間が設けられていたのがよかったです。(教師)
  • 実際に現場で使われている内容を聞けてとても参考になった。ダブルの子を育てる親としてとても興味深い内容でした。家庭で使う言語と学校で使う言語が違うといわゆる「課題が見られる児童」になるのではと心配していましたが、言語が問題ではなく、人との関わりが大切だと伺えて安心しました。(保護者)
  • 石野先生の実践を聞いて、先生達ってちゃんと生徒のことを考えていることがわかりました。(学生)
  • 「関係性の話」にとても共感した。人と人がつながることの大切さを改めて学びました。(教師)
  • 子どもの言語を伸ばすには、できる親、できない親ということではなく、子どもに関心を持ち、この環境、学校との関わりにもきちんと関わり、学校、担当に任せきりにせず、支援するのが良いということを知った。(教師・保護者)
  • 子どもが伝えたい、言いたいと感じることを共有したいと思う時、“この言葉で”と強要せず、心地よく伝えられる言葉で自由に語ってもらうことが大切なのだと悟りました。(教師)
  • 複数の言語がある環境で過ごす子どもの成長や、自分たちがどういったことをするのがよいか学ぶことができた。(保育士)
  • 長時間であるのに継続してあるテーマを掘りさげていく構成、企画に非常に感銘を受けました。先生方はもちろんですが、実践報告の方々の素晴らしいご報告、ありがとうございました。(教師)

 

今回は小学校での実践報告と調査報告、幼児の事例報告をしました。発表者の皆様、ありがとうございました。また、参加者の皆様、6時間半にわたる長時間のセミナーへのご参加ありがとうございました。今後もさまざまな場の実践を共有し、それぞれの立場から理解を深め合っていく、そのような学び合いの場を創っていきたいと思います。セミナーの内容はブログで引き続き掲載していきます。お楽しみに。

(JMHERAT運営委員)

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